2010年7月8日木曜日

吉武輝人

明治四年12月1日生まれ.明治二十五年山口県立農業学校卒業.正五位,勲六等,高等官三等.旧姓大賀.
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三好竹太郎

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2010年7月5日月曜日

「畔頭」はくろがしらと読む


以下の参考文献を基に著された伝説が社会評論社から出版されている.長州藩天保二年の大一揆をプロローグとし,この後の長州藩の身分制度の事やフィクションであろう小郡の屠場での男女の恋愛を絡ませた不思議な著作である.多くの地名のふりがな誤記はまだ許せるが,こともあろうに『畔頭』に「あぜがしら」と仮名をふるとは!.畔頭は「あぜあたま」と読んでもあやまりで,長州藩の歴史用語では「くろがしら」と呼ぶならわしになっている.
参考文献からも判るとおり,この著作は単なる伝説の一つに過ぎず,屠場の様子や屠牛の方法は,研究の史料としては扱えない.

『明治維新と賎民廃止令』 (上杉聴 解放出版社)
『松陰と女囚と明治維新』 (田中彰 NHKぶっくす)
『歴史誕生13』 (角川書店)
『幕末椎新期長州藩の政治構造』 (三宅紹宣 歴史科学叢書 校倉書房)
『日本近代史の逆説--幕末の精神-- (片岡啓治 日本評論社)
『奇兵隊日記 四』 (日本史籍協会叢書 東京大学出版会)


山口図書館並びに山口文書館所収の研究論文
「防長風土注進案と同和問題」 (山口文書館)
「維新団に見る長州藩民衆の郷土防衛意識」 (池田利彦)
「幕末長州藩の奇兵隊と部落民軍隊・兵農分離の原則と農町横非登用の形式」 (北川健)
「維新団の原像とその再生像・苗字なき兵団からのメッセージ」 (北川健)
「部落民軍団維新団の基本像」 (北川健)
「奇兵隊における積多軍こと部落民登用の意義」 (手島一雄)

『日本中世の非農業民と天皇』 (網野幸彦 岩波書店)
『異形の王権』 (網野善彦 平凡社)
『日本の聖と餞』 (野間宏、沖浦和光 人文書院)
『骨を噛む』 (上野英信 大和書房)
『高杉晋作と奇兵隊』 (田中彰 岩波書店)
『宗教の死活問題』 (曾我量深 弥生書房)
『松下村塾の人びと』 (ミネルヴァ書房)
『幕末思想集』 (鹿野政直編集 筑摩書房)

学而不思則罔