2012年9月6日木曜日

馬喰の由来

建治元年,北条実時に献上の「名語記」に『河原の辺に住して牛馬を食するをゑたとなつく,如何』とあって,馬喰は馬を喰う者への蔑称であろう.肉食の穢れは仏教教義の六道の一つ,餓鬼道にある.馬喰は博労や伯楽とその語源を異にする.

2012年9月3日月曜日

馬喰とは?


馬喰と博労は別物
黒田三郎・信州木曽馬ものがたりに博労は博楽労動者との説がある.馬飼い,博労,伯楽は馬を食用にしないから,馬を喰う者とは別者であろう.このことは近世には馬を食べても穢れとされない身分が存在していたと考えられてならない.また,同書では馬のとむらいについても述べているが,馬の埋葬の最後は巡査が石油を撒いて食用にならないようにするとあり,実際に掘り起こして食べた者もあったとしている.仏教道の解釈からすると馬喰とは畜生か外道,天狗の類で人に非ざる者と考えられる.
学而不思則罔