2013年7月24日水曜日

「家畜医範」有隣堂印二種

 

いずれも解剖学巻一の巻末にあるもの.朱印は山口農学校生徒・三好竹太郎所持のもの,紫印は羽淵某所持.前者は明治二十年前半の印刷で鮮明に刷られている.後者はおそらく大正に入ってからのもので,活字は磨り減り,子持ち枠も不鮮明になっている.しかし,二者を比較して見ると,版を組み替えた形跡がないから,ひとつの版木を長い間繰り返し使ったものであることが分かる.
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学而不思則罔