「日本獣医師会々報」昭和四年の創刊号にツギのような広告がある。
これだけの人物でありながら非常に情報が少ない。「日本獣医学人名事典」では掲載未完者一覧の中にさえこの名前がない。偶々手許の天金「日本馬政史」や明治二十五年三月の「中央獣医会雑誌第四輯付録日本家畜売買法」を見て驚いた!高名な博士先生を凌ぐ超博学学士である。それもそのはず、この人物は駒場農学校最後の卒業生で同期が時重初熊に廣澤辯二、廣澤の回顧によれば同郷同窓の佐藤は学生の頃から先輩も一目置く程の博学博識。「日本馬政史」編纂の折には編纂主任で廣澤が輔佐、名だたる先輩諸博士はヒラの委員である。なお、この広告の次の頁は唐仁原氏が涎を流すような広告があるが、本題とは関係ないのでここには掲載しない。
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